目的をもって音楽大学に入学した人は、どれぐらいいるでしょうか?
プロの演奏家になりたいと奮闘中の卒業したての方、音大在学中の方、音大入学を目指している方・・・それぞれにインタビューすると十人十色の回答が返ってくると思います。ですが、大きく分けて次の通りではないでしょうか?
- 演奏家になりたいから
- 音楽関係の会社で働きたいから
- 音楽の先生になりたいから
- 吹奏楽部が楽しかったから
など。
今日は、それぞれ当てはまる方に向けてメッセージをお送りいたします。
演奏家になりたい人
どんな演奏家になりたいですか?演奏家になってどんなことがしたいですか?それをするために、何が必要ですか?
演奏会を開く流れを知っていますか?演奏会を開くのは知識があればできますが、演奏会を成功させるポイントを知っていますか?
練習室にこもらずに、ほかの演奏会にたくさん足を運んで、客観的に学んでみましょう!そもそもですが、楽譜のコピーや貸し借りをしている人は、音楽の著作権に関する勉強をし直しましょう。音楽業界の首を絞めているのはあなたかもしれません。
音楽関係の会社で働きたい人
音楽関係の会社とは何でしょうか?レコード会社ですか?楽譜出版社、音楽事務所、音楽ホール、楽器店・・・でしょうか?
自治体の地域振興関係の課では、町の音楽行事に携わることができる可能性があります。音楽以外の会社の宣伝広報部・・・会社の宣伝広報のために音楽を使って自分が企画する側になることができます。そのほかにも、たくさんあります。もっと視野を広げて世界を見てみましょう。
音楽の先生になりたい人
子どもたちが「音楽って楽しいな、もっと知りたいな」と思える授業ができるような先生が必要です。叱って伸びる子もいるかもしれませんが、初めから叱られると、音楽=叱られるという思考になるかもしれません。また、ほとんどの学生が音楽で進学するのではありません。「何でこんなこともできないの」と思うことがあるかもしれませんが、怒りの感情を出す前に、音楽以外の知識や経験を増やして、「人生の先生」になるために必要なことをたくさん経験しましょう。そして、楽譜のコピーや音楽の違法ダウンロード・アップロードについても学びなおして子どもたちに伝えてください。
吹奏楽部が楽しかったから
この理由を挙げる方もいらっしゃると思います。ただ、入学してからの目標や何がしたいか考えてみる時間をたくさん作って学校生活を送られることをお勧めします。
楽器の練習が楽しくて、大学に入ってからも練習をたくさんして、気が付けば卒業してた。となれば、とてももったいないです。吹奏楽は音楽の一つのジャンルです。もともとは軍隊音楽です。吹奏楽の歴史を知っていますか?作曲家の特徴を語ることができますか?クラシック音楽の知識はありますか?趣味で音楽をしている人に知識量が負けていませんか?
最後に
大学には図書館やホールがあります。たくさん活用してください。大学には、音楽の宝が沢山詰まっています。
練習ばかりせずに、演奏会に足を運んで感性を高めましょう!
ほとんどの学生さんが大学を活用しきれていません。
失敗の練習ができる場所が、学校という場です。学校でたくさん失敗の練習をして、どうすれば失敗しないのかを学んで社会にでましょう!
地域活性と音楽の仕事で生きていきたいと思っている方を応援しています。
演奏家になりたいけど、演奏の場がなくて困っている、などのお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。
株式会社ムジカ・フマーナ 城谷麻美
この記事へのコメントはありません。